390kis00054K1A 1994/06/14 12:25:04 前へ 後へ 上へ

転載と再配付に関する私見

379へのコメント

ぜんさん、fight!  落込まないで下さいませ。
無断転載関連のトラブルはすべてのデータ作成者の悩みですから。
僕など、CGとかを公開しても見向きもされないことの方が多いですから。^^;
無断転載されるほど、dataがすぐれているということです。物事、良いほうに考えた
ほうがお徳ですよ。^^/


さて、ksnl17のレスでは

># KISSのinternetでのmailing listがなかなか立ち上がらないのは、ftpに置くの
># は「転載」なのか「配布」なのか結論が出ないのも原因の一つだったりします。

ともありますが、cugに置く(=登録)するにせよ、ftpに置くにせよ、個人to複数の
データの移動が行われる場合、それは「転載」です。
通信で言う「配付」とは、個人to個人のデータ移動です。つまりディスケットなどの
外部記憶媒体に入れて、off lineで渡すとか、個人to個人のメールサービスでon line
で渡すなどと言うのがこれに当たります。

つまり
    個人 -> 多人数  =  「転載」or「転載」に準ずる行為
    個人 -> 個人    =  「配付」(ただしここで問題になっているのは「再配付」
                                  のみ。作者から一次的に配付するのは何ら問題
                                  ないから)
です。作者が「転載」と「再配付」を別々に取り扱い、例えば「転載禁・再配付可」の

設定をする場合、何を問題にしているのか考えれば納得して頂けると思います。

従って、
  case1.
    ネットのホストに満足なメールシステムがなかった場合、やむを得ず一時的かつ
    個人to個人にデータ移動が限定できるような状態(ex.暗号化)で、ジャンク
    ボードなどを介して受け渡しを行う
  case2.
    メールシステムのリピート送信機能(同じ内容のメールならば一度のULで複数
    の相手にメールを発送できる機能を指します)を利用して、不特定多数の人に
    転送する
の場合、
  case1.   =   「再配付」
  case2.   =   「転載」に準じる行為
と解釈できるでしょう。(case2.の場合、相手が不特定でなく特定多数であった場合、

再配付でしょうが、相手の数が2桁になるような場合には、作者の方に了解をもらう
のが妥当でしょう。)


今回のトラブルの場合、改めてKISSin'BBSのlogやkiss_nep.lzhのhed,docを調べ直し
ましたが、明らかにkiss_nep.lzhは転載不可のデータです。

【転載】が明記されている以上、
>【一   言】今回は暫定版の為、ksugの方のみの配布とさせていただきます。

のほうは、「転載」に関する事ではなく、「再配付」の制限と考えるべきでしょう。

従って、例え登録先がksug onlyのcugボードであり、仮にhesperで暗号化されていた
としても、ボードに登録した以上これは「転載」であり、連絡が全くない事からいって

「無断転載」と非難されても仕方のないことでしょう。
(また暗号化したならしたで、本来、原状維持が原則の「転載」で、無断で暗号化して

しまうのも問題になりますが^^;)


ただ遡ってみると、今回のトラブルは無断転載の事実より、むしろ、この件に関して
連絡可能な環境に当事者がいるにもかかわらず、転載者側から全く連絡がないという
ことが本質的な問題と考えられます。
初期の段階で、たとえ事後でも、当事者間の連絡がとれていれば、ここまでこじれる
事はなかったはずです。

まあ、今回kiss_nepを転載してしまった方も、悪気はなかったのでしょう。事があまり

に大きくなってしまったため、表に出る機会を逸してしまったのだと思います。
今後はこの様な事がないよう精進して下さいませ。


話題は少しずれますが、kiss_nep.lzhは拙作(?)のksdat.lstでも、転載禁止のデータ
になっているはずです。ksdatは、データ入手支援のほか、再配付で入手したデータ
などの転載処理を支援する事も目的だったりします。
是非、参考にしていただきたいと思います。

この際、ksdatの冒頭にも書いてありますが、条件不明の場合、転載禁もしくは条件付
に準じてあつかうべきです。
実際、横浜sweet milk networkでは、古典的なkiss dataであるmoon1.lzh,moon2.lzh
は、一旦転載されたものの、転載条件不明のため、登録抹消をされてしまいました;_;
(だれか作者の方を御存知ありませんか〜 ^^;)

法律的には明文化していないと効力を発しないのかも知れませんが、不文律はどの
社会にもあります。
通信社会ではとかくトラブルが生じます。docに書いていないからと言って、都合の
良いように解釈せず、なるべく−−それが可能から必ず−−作者の方に連絡を取りま
しょう。

プログラムにせよデータにせよ、その作者の方は偉いのです。
なぜならそれが創造的な行為だからです。

これはK1A流の極論ですが、「気にいらなければ自分で作る」というのが、通信での
give and takeの原則だと思っています。


以上が、K1Aの私見であります。

ただ、版権物の解釈は難しいですね^^; 僕もそういったものが好きですし、実際作って

いますから。自分に都合の良いように解釈する例の最たる物である事は分かっているの

ですが...。
ksdat.lstへのkiss data登録の自己規制条件も都合の良いものだし...

「自分の事を棚に上げるな〜」とかのツッコミは勘弁して下さいませ。^^;


    94.06.14.  K1A

PS. 遠距離通信のため、普段はほとんどROMですが(;_;)、皆さんの活発な書込、いつも

    参考にさせていただいています。今回はぜんさんがあまりにがっかりされているの

    で、あえて長文を書込ませていただきました。いきなり出てくるな〜とかおっしゃ

    らないで下さいまし。> ALL

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