耳をすませば／ON YOUR MARK

　見てきました。「耳をすませば」。

　………うーん、すばらしひ！！

　この作品の発表があった頃、「キャラデが原作とあまりに違いすぎる！」なんてな
話も良く聞かれましたが、いや、見てみりゃぜーんぜん気になりませんねそんな物。

　いやぁ、画面の美しさったらもう。作画も美術も美しひ。

　えーと、舞台は……多摩ニュータウンでしたっけ？
　私は東京の人間ではないので、実際の多摩がどんな所かもちろん存じませんけど、
でもみょーにデジャブーを感じちゃうんですよね。結局、どこにでもあるよーな光景
なんだなぁ、これ。
　でも、そんななんでもないよーな光景の美しいこと美しいこと。
　地球屋の階下の工房に回ったとき、「空に浮いてるみたい…」と言ったあの光景。
　秘密の場所から見る、朝焼けのシーン。
　いやもー美しすぎて涙が出そーになっちゃいました。
　イバラードの光景がパンダウンして多摩になるシーンも好き。

　作画もいいスよね。自然で素朴で。「おもひでぽろぽろ」のよーなみょーな気概も
ないし（あ、ありゃ特殊か(笑)）。
　（どーでもいいけど、作画の良し悪しを絵柄と混同する人が多くて悲しいス。
　　って俺は人のこと言えるのか！？(笑)）

　お話も良いなぁ。
　今回、脚本は宮崎さんとゆー事ですが………
　パンフでのお話にもありましたけど、たしかに今回、如何にも宮崎氏的な理想化っ
て少ないですよね。
　主人公達のキャラクターって、普通に、自然に、というところで押さえられている。

　その分周りの大人達にはディフォルメが多いですけど（お爺さん連中なんか、如何
にも〜ですよね(笑)）、コレも結局、主軸となる雫と聖司の物語に集中するためなん
ですねぇ。

　あー、どーでもいいけど、雫ちゃんと夕子ちゃんと杉村くん見てたら、あずきちゃ
んとかおるちゃんとケンちゃんのコトを思い出しちゃったです(笑)
　これが少女漫画とゆーことかっ！？(笑)

　いややっぱ、少女漫画はこーでなくてはいけませんねぇ。
　純朴な物語に限りない恥ずかしさ。これだ！！(笑)
　確かに少女漫画的な理想化は少ない作品だけど（あんな暑苦しい家じゃねぇ(笑)）
そのエッセンスはビシバシですなさすがに。むぅ、すばらしひ。

　それと、併映の「ON YOUR MARK」もなかなかにぐぅです。
　天使の少女のキャラクターが素晴らしく良いですね！！ これぞ宮崎駿の本領発揮
って感じ（なにそれ(笑)）。
　同じシーンの繰り返しの意図がイマイチよく判らないんだけど、とにかく、この
少女を見るだけでも価値有りだと思いますです。(笑)
　しかし、いきなり謎の教団（ですよね？^^;）への突入から始まるとゆーのは……
なかなかにショッキングではありますねぇ(笑)

　いやー、よいっすよ。
　ホンマにえーもん見たいつー人にはお薦め。
　（ま、あたしがこーゆー地味なモン好きだとゆーコトもあるんでしょうが。^^;）

　今更ながらに思いましたです。ジブリ侮りがたし(笑)


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　わちがいそうじ。