赫奕たる異端　５「触れ得ざる者」

　この最終巻で、このシリーズ通して振られ続けていた「キリコとフィアナが
コールドスリープした理由」が明らかになったわけですが……
　「なーんだ、随分分かり易いオチだなぁ」というのが正直な感想(笑)

　ＴＶ最終話で「戦争がある限り俺達は利用される、俺達はこの時代に生きるべき
じゃない」というセリフがあったじゃないですか。
　だから私は、この言葉からもう少し突っ込んだ、ある種精神的・哲学的な理由が
あるのかなぁ……と思ってたのですが……なるほど〜〜^^;

　ま、それはいいとして^^;
　ちょっと違和感を感じたところがあったもので………

　ボトムズって元々、「映画的」とか言われてたじゃないですか。
　でも、今回のって、なんつーか……「ある種の」アメリカ映画的というか……

　仙水忍さん（享年２６）の映画評を借りれば(笑)、
　「内容は実に陳腐なものだよ　人間愛を建て前にした殺戮が主題らしい」
という手合いの映画の方向に行きかけてるよーな……そんな気がして。

　最終巻ということで、派手に行こうということなんでしょうけど、あまり安っぽく
はならないで欲しーなーー^^;
　……あ、今回の作品が「そうだ」というワケじゃなく、なんとなく、「そういう
方向に行きそうにも見える」と感じられただけのことです。
　クエント編のラストや「ラストレッドショルダー」と比べてどう違うんだ？ と
問われると、そこはなかなか難しいしね^^;

　……あ、もしかして、キリコがマーティアルに突入したときに、足下に巡礼者が
いっぱいいたのが気になってたのかも。あたし。
　民間人を気にして、犠牲が云々……とか考えるキリコはらしくないとは思うけど、
かといって、民間人がいよーが気にせず破壊を行うキリコってのもあまり見たく
ない。
　……ファンってわがままだなーー(笑)

　それにしてもキリコかわいそ(;_;)
　ここにきてフィアナ殺すかなー。いぢめられまくりの人生やね。
　ユリアを失ったケンシロウを思い出しちゃったい。

　まだシリーズ続きそうな感じですので、どうなるか期待したいです。


  　　　レイズナーのグラドス星編ＯＶＡ化しないかなぁ^^;　わちがいそうじ。