French Kiss 2.2.2.8 (emk-008) README from Modifier

　MacのFrench KissがいつのまにかPublic Domainになってソースも公開されていたので、いくつか修正を加えてみました。なお、原作者とはまったく関係なく私が勝手に修正したものなので、(とくに修正部分に関して)原作者に問い合わせのメールなど送ることのないようお願いいたします。

謝辞

emk-006のリリースにあたっては、おーけむさんに大変、大変、多大なるデバッグの御協力をいただきました。ありがとうございます。

特記事項

●Mac OS 8.5以降で「作者のコメント」を見ようとすると固まることがある

固まったように見えても、1分くらい待っているとドキュメントが開くようです。

イベント処理のタイミングの問題と思われますが、今のところ原因不明です。

●「圧縮されたファイルはMacBinaryです」というアラートが表示される

このファイルはMacintosh以外の環境では正しく開けません。
もしそのファイルがどこかからダウンロードしてきたものなら、作者に連絡して直してもらってください。
もしあなたが作者なら、MacBinaryを付けないようにして圧縮しなおしてください。

主な変更点

(emk-009→emk-010)

• (Carbon) Mac OS Xでプログレス表示が更新されない問題を修正。
• (共通) バッファオーバーランやヌルポインタ参照を修正。
• (共通) ダイアログをAppearance対応にする。

(emk-008→emk-009)

• (Carbon) Mac OS Xで動作しなかったので動作するよう修正。
• (Carbon) パレットメニューが正しく表示されなかった問題を修正。
• (共通) アイコンが正しく表示されなかった問題を修正。

(20020309版→20020526版)

• コンパイラをMPWに変更。
• Carbon版と68K版を作成。ただし68K MacもMac OS Xも持っていないので、それぞれの環境上で本当にちゃんと動くのかどうかは知りません。
• ナビゲーションサービスがあれば使用する。

(emk-007→emk-008)

• フルカラーセルに%t, transparent命令で透明度を指定したときの計算が間違っていた。

(emk-006→emk-007)

• %t, transparent命令による透明度指定に対応。

(emk-005→emk-006)

• 多数のバグ修正・安定化。
• 256色マルチパレット対応(ただしパレット個数の上限は16個まで)。
• ckissセルと通常セルの混在データに対応。
• 「スクリプティング表現形式」を選ばなくても「作者のコメント」が表示できるようにする。
• LZHからのロード時も「作者のコメント」を有効にする。
• LZH内に複数のCNFが見つかったときは、選択ダイアログを表示。
• テンポラリメモリを使うようにして、巨大なメモリ割り当てを不要にする。
• 16ビットのWAVファイルや44.1KHzのWAVファイルに対応。
• fkiss命令数の上限を撤廃。

(emk-004→emk-005)

• 「セルの画面外への移動を許可」を作成(John Stiles版との互換のため)。「全てのセルを画面内に移動」と差し替える。このメニューに限り、LZHから開いた時でも使えるようにする。

(emk-003→emk-004)

• 仕様変更: MacBinary付きの圧縮ファイルに対応
• バグ修正: ckissデータを開いているときちゃんとPICT読み込みのボタンを無効にする
• バグ修正: CNFを開いているとき一部のキー操作が有効になっていなかった

(emk-002→emk-003)

• LZHの解凍機能を復活
  emk-002までは「インポート」で直接オープンでしたが、このバージョンから「開く」で直接オープン、「インポート」で解凍に変更されました。ご注意ください。CNFは「開く」「インポート」のどちらでも同じです。
• CNFを開いたときのエキスパートメニューを復活
  ただし制限があります。
  1. LZHを開いているときはいっさいの機能が無効です。これはデータをいじられたくない作者がいるために意図的に課した制限です。どうしても変更する必要がある場合はいったん解凍してください。
  2. True Colorのckissデータを開いているとき、PICT読み込みはできません。
  3. 永久保存は使えません。通常の保存がつねに永久保存になります。

(emk-001→emk-002)

• セット０の初期カラーが０でないとき、正しい色が選ばれていなかった。
• セットの存在判定方法をオリジナルと同じにした。
• psd2cnfのバグ対策(画面サイズ指定行の区切り文字の後ろに空白が入ったデータに対応)
• 異なる色数のパレットを組み合わせたデータが色化けしていたのを修正。

(emk-000→emk-001)

• CNFからの直接ロード時も、サウンドが鳴るようにした。
• ckissの圧縮セルに対応した。
• fkissイベントの最大数を2500個から3000個に増やした。

(オリジナル→emk-000)

• わけのわからん独自形式に変換するのを止めた
  CNFをいったんインポートしたりせず直接開きます。LZHも直接開きます。
  ただし旧バージョンで変換してしまったデータはいままでどおり読み書きできるはずです。
• ckissのTrue Colorセルに対応してみた
  ただし%tやtransparentによる透明度の指定には対応していません(手抜き)。
  またチェックがすごくいいかげんなので、ヘッダのマークが0x20なのに32ビットカラーという謎のデータでもTrue Colorセルとして通しちゃいます。

　現時点での主な制限事項は、

• LZHを直接開いた場合、エキスパートメニューが使えない
• LZHを直接開いた場合、保存ができない

　できとしてはβ版レベルです。ソースも恥ずかしくて人に見せたら死ぬという代物なのですが、もとがPublic Domainですからいちおう公開します。

　ただしckiss圧縮セルの対応部分に関しては私は公開する権利を持っていないので入っていません。あしからず。

　Macはあまり使っていないので(主にWindows)、あまりまじめにサポートできないと思います。すみません。