1050 | kis00277 | MARS | 1995/10/13 20:03:35 |
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機能強化の提案
以下は、簡単な機能拡張で、従来の規格と完全に上位互換な拡張なのですが、
従来のローダでは使用できなくなる物なので、次の大改訂の際に検討していた
だけたらと思う物です。
内容は、GSセルのヘッダの未定義の1バイトを使用して、透明色のパレッ
ト番号を指定できるようにして、背景が0でなくても良いようにするという物
です。
この用途としては、データ製作時には、背景をパレットの0番にする必要が
なくなり、描画しやすくなります。また、セル変換プログラムでは、パレット
をいれかえたり回転する必要がなくなり、動作が判りやすくなります。セルを
読みこんで修正したりする場合も、違和感がなくなります。
セルによって透明色扱いする色を変えることができるので、セルに背景と同
じ色を使える(かわりにそれ以外の1色が使えなくなる)ようになります。た
とえば、背景を黄色にして、服の中の一部に黄色を使うことができます。従来
の規格では、この場合、元絵で背景と同じ黄色で描画した部分は透明になって
しまいます。
以前の書き込みの#1045で提案されている機能については、いささかト
リッキーですが、この応用で実現できます。ズボンの裾が長靴の中に入る場合、
長靴のまわりの一定の範囲を背景色(たとえば黄色)にしておいて、さらにそ
の外を長靴に使っていない色(たとえば赤)にしておきます。このセルの透明
色を(赤)にしてセルを作ると、長靴のまわりの(黄色)の部分は、透明にな
らないので、靴の外にはみ出しているスボンの裾を隠します。
この機能の実現には、CPUのパワーを若干と、セル1つについて1バイト
を必要とします。従来の『ピクセルの値が0であれば』という部分を、『セル
によって指定されている値と比較して』というようにすることで良いと思いま
す。従来のGS規格では、未定義領域で0が埋めこまれている所を使用すれば、
従来のデータはそのまま利用できます。
この機能の副産物として、98で表示したあとで、画面の色が使いにくいま
まになる(KISSで背景として使っている色がパレット0にセットされるの
で、DOSでの背景が明るい色になってしまう)ことを軽減できます。パレッ
トの0を背景にする必要がなくなれば、ふつうのCGのように、暗色にしたま
まで良くなりますから。
なお、上記と関連して、98用のローダに新しいオプションを提案します。
これは、データの規格としてはまったく変わらない物です。オプションの処理
だけですから、次の改訂の際に採用されることを希望します。
内容は、起動時にあるオプションを付ければ(あるいは付けなければ)パレ
ットをデフォルトの16色パレットに戻す、あるいは、起動時と同じデジタル
8色モードに戻す。という物です。ゲーム終了後の画面の見難さを解消できま
す。
勝手ですが。 MARS