197kis00277MARS 1996/01/19 20:59:27 前へ 後へ 上へ

FKISS規格化に向けての要望

196へのコメント

きっちりとした規格を作る際に考慮して欲しい点を書かせていただきます。
いくつかは、現行のKISSローダのアップデートの際に取り入れていただ
ければ、移行がスムーズに行なえると思います。

また、データの規格の改訂でなく、ローダ側の機能の追加や、インプリメン
トのしかたの問題の部分は、早目に取り入れて欲しいと思います。そうすれ
ば、正規の新規格データが出てきた時の混乱が少ないと思います。


1.まず、マルチメディア環境でなくとも、一応使えること。FKISSで
の拡張機能は使えなくとも、従来のKISS程度には遊べる方法を考えて欲
しいです。従来のKISSは完全上位互換が保たれていましたが、ハードウ
ェア側の事情で機能的の実装が困難な場合、ローダ側では、無理ない範囲で
処理できるような切り口を作ってください。また、新規格ローダは、データ
の普及にさきがけて普及をはかる必要があると思いますので、よろしくお願
いします。

2.CNFファイルに、KISSのレベルや規格を識別する記述を制定して
欲しいです。これによって、以後に作られるローダは、そのデータを実行で
きるか簡単に判別でき、ユーザも判りやすいと思います。記述が無ければ、
GS規格であるとする訳です。この指定は、最初の実行行に指定する物とす
ると、ローダが無理に読み込みをおこなうことがありません。

3.セル・データについて、以前に提案した件ですが、透明色の指定を付け
て欲しいです。現状では、16色環境で作成している人が多いですが、背景
色を、セルごとにパレットの0番以外も指定できると、製作が楽になると思
います。GSのヘッダ領域で、予約でOが埋め込まれている所を使用すれば
簡単に上位互換になります。

4.ローダの側の問題なのですが、CNFの再読み込み機能が欲しいです。
セルとか動かしてしまってから、元の状態からもう1度という際に、REPLAY
をクリックすると、CNFを際読み込みするという物です。現行のGS規格
のローダにも付けて欲しいです。

5.CNFにメニュー機能を持たせて欲しいです。ひとつのCNFの中に、
いくつかのCNFをまとめる物です。たとえば、
  \MENU 4		;4種類の選択枝がある 以下4行がメニュー内容
   夏の海辺
   秋の遠足
   スキー場の風景
   新春の情景
  ;
  \LABEL 1
  ;			最初のCNF  ここに通常のCNFを記述
  \LABLE 2
  ;			2つ目のCNF

とします。実行すると、

     1: 夏の海辺
     2: 秋の遠足
     3: スキー場の風景
     4: 新春の情景
     0: 終了

と、メニューの選択枝が表示され、ひとつを選択するとLABEL からのCNF
を実行するものとします。終了後は、再度CNFを読み込んで、メニュー選
択に戻る仕様で良いと思います。こうして、タイトルを付けて整理すれば、
複数のCNFを入れるのに比べて使いやすいですし、選択してから必要なセ
ルを読み込むので、不要なセルを読み込む量が少なくなると思います。(い
ちいち起動に時間がかかりますが)



ほんでるさんの意見に対して、

1.ランダムというのは、インタラクティブには必要な要素ですね。

2.前述の、拡張機能の実装と関係しますが、表示環境がトゥルーカラーで
なければムリですから、将来的にできれば、という規格程度が良いと思いま
す。データ作者側では、この機能が使えない場合を想定してデータを作ると
いう約束が必要でしょうね。

>	背景付きのKISSでは、背景をスライドさせて着替えを取り
>	出していますが、服を隠している背景自体がアイコン等により
>	消えてくれると、その必要が無くなります。消えるのは徐々で

これは、透明化では無くて、セルの順番の一時的な入れ替えまたは、消去で
すね。

透明処理については、セル自体に部分的な透明度属性を持たせること
と、表示しているセル全体の透明度を変化させることは、データ構造の問題
と、ローダのインプリメントの問題の差があります。なお、一時的に下のセ
ルを見せるという程度なら、透明処理でなくて、上にあるセルにスクリーン
をかけたように(1ドットおきに表示する)して、透かして見えるような方
法(おもむきのかけらもありませんが)が現行ローダの追加機能として簡単
だと思います。

3.セルの回転機能は、必要となる場面はそう多くは無いと思います。また、
90度単位でない角度で回転させるとなると、ディザ処理が必要ですから、
トゥルーカラーでないと、線がぐちゃぐちゃになってしまいます。

4.タイマーを使用するイベントが多くなると、その分、処理が重くなりま
す。特に、MS窓とかでは、タイマ処理のプライオリティの問題が生じます
し、これにグラフィックドライバがリアルタイムでない問題がからんで、き
ます。むしろ、タイマ(どうせソフトウェアによる仮想タイマですから)の
本数はなるべく少なくして、条件なよって使い分けられるようにした方が良
いと思います。

5.if文による条件分岐は、分岐条件の検出と、記述のしかたが問題ですが、
簡単な物でも、ぜひ欲しいですね。あれば、いろんな可能性がありますが、
指定が複雑になりすぎると、使いにくくなりますので。表計算ソフトのマク
ロみたいなやつは困ります。

6.不要なセルをメモリから追い出す機能については、追い出したセルは、
次に必要な時にはディスクからロードすることになりますから、実用上は、
セットの切り替えといった場合以外は無理だと思います。もし、この意味で
あれば、案外簡単に実現できると思います。
  起動時に、追い出しオプションを指定していると、セット1で使用するセ
ルのみ読み込みます。別のセットを選択すると、そのセットで使用していな
いセルのメモリを開放して、整理し、セット1に無いセルのみを読み込みま
す。こうすると、セットの切り替えの際に時間がかかりますので、追い出し
機能を使用する時は、テスト機能(セットの連続表示)は無効とした方が良
いでしょう。この機能で、データによってはかなりメモリを節約できると思
います。MS窓等でも、ディスクスワップが頻発する場合は、この機能が有
効だと思います。

7.トゥルーカラー化については、透明色の扱いがかぎになるでしょう。現
行の色(パレット)を元にした透過の指定は使いにくいですから、別にマス
クデータのような物を持たせる方が簡単でしょう。データサイズを気にしな
いなら、1ピクセルを32ビットにして、単なるマスクでなく透明度を持た
せるのが良いと思いますが、問題は、そのデータをどうやって作るかですね。
  トゥルーカラーで元絵を作成しても、256色に減色してKISSを作る
ことができます。ボクの実験作の MRK_SAYA.LZH は、そうやって作ってます。
これでも、そこそこきれいだと思うのですが。特に、表示環境がトゥルーカ
ラーで無い場合は表示はディザになりますから、現状では、元からディザで
減色したデータを作る方が良いような気がしています。

					MARS

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